どうもぬぅです

今日はオプションのその4 【時間価値】について

ここまではコール、プット、権利のことをつらつらと書いてきたが飲み込めてるだろうか?
コールは買う権利を売り買いすること
プットは売る権利を売り買いすること
これ聞いてまだパッとしない人は再度見直してほし


その1【先物取引】
その2【権利】と【コール】
その3【プット】

ではではオプションの面白い特性である時間価値を説明してみよう
時間価値とはその名の通り、時間に価値を設けるもので、あとで詳しく説明するが時間が
あればあるほどその価値は高く、時間がなければないほどその価値は低くなる。

そしてこの時間価値は何に対してのものかというと、プレミアムチケット(権利)に起因するもの

具体的にどういうことかと?
商品を納品しないといけない、1カ月前と1日前ではどちらが猶予があるか?
当然ながら1カ月前だよね1日前だと、、、

これをオプションに置き換えるとどう言うことかというと、
1カ月前だとまだまだ売り買いできる取引できる時間がたくさんある。そこで時間に関しての価値が高いというもの。
しかし1日前だともう取引もあまりできないし、場合によっては売り買いできないかもしれない。なので時間的な価値が無いということになる。
すごくシンプルなんです

図1

時間価値

上記の図はすごくシンプルに時間価値というものの、時間が経つにつれて価値が減っていくことを
表した図。調べてみると分かるが、本当はもう少し複雑な減衰の表し方になるが上記で十分だと思う

図に書かれている ATMITMOTM は後に説明する。


ではプレミアムの価値とはどう表せれるか?

プレミアム = 本質的価値 + 時間価値

本質的価値とは、その買った(売った)ものの価値。
権利を持った時より、それが高く取引されてるか、安く取引されてるかというもの。
それにこの時間価値が足されることによって取引のうまみが増すというものだ
次の章でさらにここに、インプライドボラティリティという価値が+される!

以下は簡単なイメージ図
プレミアム価格



今日は時間価値にも種類があるのでそれを詳しく説明する
時間に種類?と思うかもしれないが、それがATM、ITM、OTMの存在だ。
それぞれ頭文字をとった省略で以下がホントの意味になる。

ATM     At the Money
ITM      
In the Money
OTM Out
 the Money

英語出てきたむずい、分からないと思う方もいるかもしれないが、いたってシンプル。
あとこれは最低限覚えないといけないものでもある

シンプルに書くと
権利チケットより高いか、安いか、同等かというもの。

コールの取引の場合で解説してみよう
解説に入る前に原資産価値という言葉を覚えてほしい。これは実際のものの値段を示す。
株であれば買った時も原資産、値段が上がっても原資産、下がっても原資産。
それそのものの価値を示した言葉だ

改めてコールの場合
ITMIn the Money)
買ったチケットより、原資産価格が高くなっている状態

OTMOut the Money)
買ったチケットより、原資産価格が安くなっている状態

ATMAt the Money)
買ったチケットと原資産が等しい状態


プットの場合
ITMIn the Money)
買ったチケットより、原資産価格が安くなっている状態

OTMOut the Money)
買ったチケットより、原資産価格が高くなっている状態

ATMAt the Money)
買ったチケットと原資産が等しい状態


OTMITM

プレミアムの本質的価値があれば、時間ギリギリまで取引する意味が出てくるが、
本質的価値がなくなれば早々と時間の価値は減少してしまう。
それが図1で示した時間価値の衰退の違いを生んでいる。


どうでしょうか?今回の時間価値は理解できましたでしょうか?
面白いですよねオプションの考え方
そして次回は最も重要なインプライドボラティリティー通称IVを解説します

IVは時間価値を凌駕します!


ではではまた次回に!